2012年10月9日火曜日

今月のNature Geoscience

日本に無事帰国しましたカラスダです。
弱冠時差ボケが残っていますが頑張っています。


今向こうに行ってた時にできなかったことに追われているのですが、
うちの研究室にとってとても喜ばしいことをたまたま見つけたので書いています。

Nature Geoscienceという地球科学の分野では比較的有名な雑誌があるのですが、その中に Research highlightsという他雑誌に掲載されている面白い論文を紹介する記事があります。
http://www.nature.com/ngeo/journal/v5/n10/index.html
(記事を見るのにお金が必要な可能性あります。)


ここでは今月号では4編の論文が紹介されているのですが、
ここに多田研究室OBの方の論文が紹介されていました!

それも 2 本 !!!

一人は 現在東北大学におられる後藤先生。天体衝突と津波堆積物の専門家です。
今回紹介されている論文は 2011年に起きた東日本大震災の仙台湾における津波堆積物を研究され、陸上にみられる津波堆積物の多くが海岸で削られたものでなく陸上で液状化されたもので構成されているのではないかとした論文です。
http://www.intl-geology.geoscienceworld.org/content/40/10/887.abstract

後藤さんはHPを作成されていますのでそちらもどうぞ。
http://www.geocities.jp/tjboundary/mainj.htm


もう一人は2009年に多田研を卒業された長谷川精さんです。地球が非常に温暖であった時代(白亜紀~新生代初期)の気候変動、特に乾燥域気候の専門家です。
今回紹介されている論文は白亜紀の’温室期’と呼ばれる現在よりはるかに温暖化した時代の大気循環を砂漠堆積物の緯度分布と砂漠堆積物中に保存されている風向のデータから復元を行った論文です。この論文ではハドレー循環の一部である中緯度高圧帯が最も温暖であったとされる中期白亜紀に急激に縮まることを発見し、ハドレー循環の発達には気温もしくは二酸化炭素濃度に閾値を持っているのではないかと考察している論文です。
http://www.clim-past.net/8/1323/2012/cp-8-1323-2012.html

長谷川さんもHPを作成されていますのでそちらもご覧になるとよく分かります。
https://sites.google.com/site/hitohasewebsite/home


この二人の論文から多田研の扱ってるフィールドの広さがよく分かると思います。

あとこのような形で自分の知っている方がジャーナルで取り上げられると非常に嬉しいですね。自分もいつか載せてみたいです。まだまだ足りない所色々ありますが。。


ではでは。 また面白いことを見つけましたら記事にしようと思います。

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