2018年1月18日木曜日

週刊葛生 第八十五号 迫り来る闇編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。


 そしてあけましておめでとうございます。


 と言う割には良くないタイトルでしょうが、学位論文がやってくる季節がら仕方ありませんね。同じような時期に、以前にはこんな回がありました(ドーピング編)。



 こちらの写真、初めて紹介する院生室の様子です。


吸い込まれそうです。


 外がヤバく暗いですね。昼の11時なのに(笑)

 外へ出てみると


絶賛鬱病促進中です。

 何ですかこれは?こんなに暗いところで生活していたら、鬱病まっしぐらですね。もっと明るくならないかな。。。

 節電ですかね?

 電気代と学生の精神とどちらが大切なのだ!?
『もののけ姫』より



 あっちの方は明るいですね。


光を求めて行きます。

 行ってみると、


これはこれでおぞましいですね。

 卒論生や修論生が与えたゴミを食いきれずに、ゴミ箱がゲロを吐き出しています。


 そんな迫り来る闇の中、後輩の修論生は闇を振り払おうとしています。


私の教えが守られていますね。

 なんとか闇に喰われずに持ちこたえて欲しいですね。闇を見るものを闇もまた等しく見ますから。


 私にも1年先の闇が既に迫っています。それでも、人間はどんな不毛な地をも切り拓いて行けるはずですよね。


こんなふうに。


 ちなみに、部屋の前は切れた電球が交換されて若干明るくなりました。電球を設置するソケット自体はもっとあるので、もっと明かりが増やされるといいのですが。



 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2017年12月29日金曜日

週刊葛生 第八十四号 大釜化石巡検編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。


 今年最後の投稿ですね。

 先々週、私の調査地に近いところで博物館の学芸員さんや化石採集家の方と化石を産する石灰岩を見に行きました。


 今年はもう5回以上、計20日くらい葛生に来ています。


葛生感の強い光景です。研究室ホームページの壁紙にしたいですね。


 以前にも冬に来たことがあるのですが、今年は寒さが厳しく、12月中頃でも山の上の方の北斜面はうっすらと雪化粧でした。


標高は600 mくらいでしょうか?

 入った沢では、層状の石灰岩が出ていました。今まで見てきた石灰岩はほとんどがのっぺり無層理だったので、新鮮で良いですね。


左上から右下に下がる地層の縞縞が見えます。

 みんな露頭にへばりついて化石を探します。


冬は葉が落ちて林床まで日が届くので観察がしやすいです。

 露頭でも風化され残ったいろいろな化石が見えます。
コケムシです。


腕足動物です。
こちらもまた腕足動物です。

 昼は日向でカップラーメンを食べました。


現場感がありますね。

 行程にゆとりがあるとこうしてのんびりできていいですね。


 帰りには佐野ラーメンを食います。


田沼のおぐら屋です!

 東京に戻ると、年の瀬が迫っていました。



スカイツリーです!

 それでは、良いお年を。


 

2017年12月23日土曜日

週刊葛生 第八十三号 真珠講座編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。

 今回は、学芸員実習中に葛生化石館で行われたイベント、「真珠講座」の模様を紹介します。


 栃木県立博物館の学芸員、河野さんに来て頂き、真珠に関する講義と、様々な体験が行われました。

午前と午後に一回ずつ行いました。

 真珠がどこからとられるかはご存知ですよね?貝の中です。講座では、どのような貝が真珠を作るのか、産業として真珠を造る過程はどうなっているのか、さらに、貝が時間をかけて作った高いホンモノの真珠と、プラスチックなどでできたパチモンの見分け方を教えて頂きました。

知らないことも多く、勉強になりました。


 しかしなんと言っても、みなさんお目当ては真珠を使った体験コーナーですね。中でも目玉は、

アコヤガイから真珠を取り出すコーナーです!


真珠を作る貝として日本では最も有名なアコヤガイから、実際に真珠を取り出す体験です。


 一つの貝に2つの核が入れられており、貝は一人二つ開けられるので、最大4つの真珠が手に入ります。

色は様々で大きさも微妙に違います。

あの貝の体に食い込んでいたものだ。
from『もののけ姫』

 貝から真珠を取り出す時には貝の身をぐちゃぐちゃにしてしまうので、なんだか複雑な気持ちですね。講義でアコヤガイが送ってきた壮絶な人生を聞いた後だとなおさらです。



 最後には、希望すると河野さんが真珠を飾りにしてくれます。

河野さんご持参の秘密の器械です。

 これも見ていると面白いです。
小さな小さなドリルで真珠に穴をあけます。

真珠の粉ができてますね。

 参加費1800円でこれももらえるので、とってもお得ですね。

出来上がったアクセサリーです。

 最近はアコヤガイの入手が難しくなってきて、講座もいつまで続くかわかりませんが、是非来てみてくださいね。


 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2017年12月7日木曜日

週刊葛生 第八十二号 博物館でお仕事編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。

 先週に引き続き、葛生での博物館実習のお話です。今回は、実習でどんなことをしていたのか、についてです。

 ざっくり言うと、基本的には普段の業務のお手伝いと、コノドントの展示を作ることの2つをやっていました。

 普段の業務と言っても、実習生ごときに任せられる内容は多くはないですよね。たとえば、開館・閉館時の電気の操作、
 
暗い博物館を見られる貴重な機会です。
 シャッターの開け閉め、
 
自動ドアをオフにしてからシャッターを下げるのがコツです。
 展示ケースのガラス拭き、

 
『千と千尋の神隠し』より
 と言ったところです。

 個人的には、閉館時に電気を消して行くのは妙にテンションが上がりました。
 
暗くすると、みんなが動き出します。
 他にも、時期的に館周りの草刈りを手伝いました。
 
枯れ葉をゴミ袋に詰めてます。

 こういった日々の仕事で世の中は成り立っているんですね。

 それから、来館者の対応も少し、お手伝いしました。印象に残ったのは、小学生の団体が見学に来たときですね。
 
賑やかです。
 勢い余っている子から、とてもおっとりした子までいて、同じ話をしても反応が全く違うのは面白いですねぇ。

 
お土産にフズリナの入った石灰岩を配っています。
 あと、これも通常業務の一つというのか、日頃から博物館の調査研究に協力してくださっている地元の方にご挨拶にも行きました。たまたま、私の研究地に近かったので、何度も通った道をまた見ることになり、ノスタルジーに浸りました。
 
この車窓はいつ見ても良いですね!!

 偉そうに通常業務を、とか言ってましたが、だいたいは展示作りをしてました。コノドントを作ったのは、前回話した通りですが、展示するためには台が必要です。

 
何事も無からは生まれません。材料です。
 いい感じの高さの箱と、いい感じの布から作って行きます。
 
なんだか図形問題の展開図を思い出します。

 最終的にはこんな感じです。中央下に作った台があります。
 
日本屈指のコノドント展示かもしれませんよ?
 模型以外にパネルも作ったんですね。まあ、見に来てくださいよ。


 最後にサービスショットをどうぞ。
 
こうして撮るとなんだか高級感すらありますね!!

 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2017年12月1日金曜日

週刊葛生 第八十一号 禁忌の技編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。


 さてさて、今回はなんと、怪しい技であるものを作る方法のご紹介です。

 そのあるものとは・・・






 コノドントです!

 では早速。

 
実はここで作る形が結構重要です。
 ベースは樹脂粘土です。だんだん練っていきます。

 
徐々に形が見えてきます。
 トゲの部分は、引っ張り上げた背びれのような部分をつねって作っていきます。

 
トゲの形を整えます。
 乾くのが早いので、早くしなければいけません。

 なんだか、こんな感じですね。

 
「コノドントが生えている!!」
『風の谷のナウシカ』(徳間書店)より。
 ベースは、これで出来上がりです。まだかなり安っぽいです。


土台は完成です。少しひび割れてしまいました。
 初めてのことだったので、失敗も当然ありました。



 こちらは、固まる前に作りきれなかったのです。しかも、思っていたよりも粘土の量が足りず、微妙な形になってしまいました。どの辺が微妙なのかが解ったあなたは、凄い。こういう場合は、水を足して練り直します。本当は水を足して乾燥させるたびに劣化してしまうんですが。


 樹脂粘土は乾燥が早いので、1〜2時間くらいでほぼ固まります。念のため数時間放置しました。
 
乾燥すると少し透明感が出ます。

 次に色を塗っていきます。アクリル絵の具です。
下側が塗り立てです。
 筆の跡が残らないように水で溶いてたっぷり塗ります。

 
少し加工しました。
 先ほどとの違い、わかりますか?筆でつついて表面のブツブツを表現してみました。


 作業中はこんな感じです。汚いですね。
 
デスクにはいろんな色の絵の具が散乱します。

 色は何度も重ね塗りして、欲しい質感が作れるように試します。

 
乾くのは比較的速いので、一日に何度も重ね塗りできます。
 その過程で筆跡ができてしまったため、ニスを吹き付けてそれを誤魔化し目立たなくします。ラップをかけている部分は、逆に筆跡で模様をつけたのでニスで覆いたくないところです。
 
屋外でニスを吹き付けます。

 ニスの上から、さらに模様をつけるところにツヤ出し用の溶剤や、それにアクリル絵の具を溶いたものを筆でつけていきます。

 
最後の仕上げ中です。
 あとは乾燥させるのみです。
 
出来上がりです!
 なぜか、パチモンだとわかっているのにこうして手に持てるものになるとテンションが上がりますね。普段は顕微鏡でしか見えない欲求不満からでしょうか。


 これらは葛生化石館の常設展示に加わりました。
 
見てください、この角度!
 Mesogondolellaを下からのぞき込める博物館なんて、日本広しといえどもここしかないと思いますよ!

 是非、来てみてくださいね!



 それでは、ごきげんよう。さようなら。