2015年12月26日土曜日

週刊葛生 第二十九号 潮との戦い編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。

 今日は多田・高橋研究室の忘年会でした。

 みなさん、一年間おつかれさまでした。





 しかし、カメラを持っていったにも拘らず写真を全く撮っていないので、語れるのはそこまでです。そもそも忘年会ってのは、写真を撮る場ではなく、お酒を飲む場ですからね。


 そこで、今回も津久見の調査についてです。


 さんざん言ってきたように、津久見は海岸露頭なので、潮の満ち引きに合わせて行動します。

 簡単に言うと、こういう風に潮が引いて露頭がよく見えるときに調査したい訳です。



 しかし、潮は我々の都合とは関係なく満ち引きをするので、時には夜明け前に宿を出て、明るくなりつつあるときに調査を始め、露頭で日の出を迎えることもあります。



 神々しいですね。

 ただし、我々も指をくわえて潮のなすがままになる訳ではありません。天候が良ければ、「じゃぶじゃぶ作戦」を敢行することで、多少は潮の影響を無視できます。




 しかし、じゃぶじゃぶ作戦を行っても水の下は見えないので、本当にどうしようもなくなると、町に戻ってふてくされる他ありません。



 あるいは、早めに宿に戻ってデータ整理をするのも良いですな。




 潮で困るのは、これだけじゃないんです。


 いくら海岸露頭が露出が良いとは言え、時には露頭を掘り出す必要も出てきます。ちなみに今回は、後輩の二人が大活躍でした。

 こちらが工事前の様子。



 そして、こちらが工事後。

 なんと、ここまで奇麗に露頭が出ました。これ、前とほぼ同じ視点からの写真です。凄いでしょ。

 しかし、奇麗に出した露頭も時間が経つと、



 満ちてくる容赦ない潮に覆われる訳です。すると翌日。



 かろうじて見えているところもありますが、ほぼ埋まってしまいました。こうなると、また掘り出してもらうほかありません。

 人間の営みというのは、何とも儚いものですな。




 それでは、良いお年を。

2015年12月19日土曜日

週刊葛生 第二十八号 臼杵湯の里編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。




 今日は、臼杵湯の里編です。


 前回は宿泊した公民館を紹介しましたが、実は一つだけ弱点があり、シャワーがないのです。そこで津久見で「湯」をググると。。。



 なんと、津久見市にヒット無し。近くの湯は往復30分くらいの佐伯市の塩の湯か、往復1時間くらいの臼杵市の臼杵湯の里になります。

 塩の湯の方は写真を撮りそびれたので湯の里だけ紹介しまぁす。




 津久見から北へ車を運転し、



 山を一つ超えると、臼杵につきます。

 ここからさらに町の外れに行くと、長閑な田園風景の中に、臼杵湯の里が見えてきます。



 臼杵は国宝の石仏で有名ですが、ここには国宝じゃない石仏があります。




 どうやら、ここの温泉を掘り当てた人が、温泉が出るとお告げをくれた薬師如来様をまつるために石仏を作ったとか。

 

 宿泊できる場所と食事どころもついていて、結構広い施設です。旅館としては、そこそこお値段はするようなのですが、日帰りの入浴料はなんと500円!!


 施設の人には、毎日ゴミ袋に着替えを入れて帰るこのおっさんは何なんだろう?って思われたかもしれません。



 もう、ほぼ毎日入り浸りました。一日の調査の疲れを癒してくれます。

 周りの長閑な風景も好いですね。


 ちなみに、浴場は屋内も露天風呂もあり、大変すばらしいです。さすが、日本一の温泉県、大分。


 いやあ、温泉行きたいですね。



 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2015年12月12日土曜日

週刊葛生 第二十七号 江ノ浦公民館編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。


 前回から時間が空いたので、第何号だったか忘れていました。


 しかし、眠いですな。




 それはさておき、今回は江ノ浦公民館編です。なぜ公民館を紹介するのかというと、これがこの調査中の宿泊所だったからです。



 江ノ浦地区の皆様のご厚意により、公民館に泊まりながら調査をさせていただけたんです。海の目の前にある、すてきな場所です。



公民館の裏の漁港

 そして、海が結構奇麗なんですな。夏に来ていれば泳いでたかな。



 中は結構広く、しかも奇麗で、快適な居住空間でした。





 さらに、かなり広い調理場までついていて、自炊して食費を浮かせることができるのもうれしい。



 これは朝食の準備中ですね。何を作ったかというと



 ずいぶん贅沢にベーコンを使っています。



 津久見は漁港なので、夕方安くなった刺身をスーパーで買って来て食べたりしました。





 朝取れ立ての魚のプリプリ度は凄かったです。それに、上の二皿で合わせて700円くらい!もう、東京に帰る気が日に日に減っていきますな。


 アァ、もう一度行きたいですねぇ。


 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2015年11月15日日曜日

週刊葛生 第二十六号 露頭でコノドント探し編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。


 予告通り、津久見調査のお話です。もう1ヶ月前の話ですが。。。





 今回は、一人でなく、卒論生二人を引き連れていきました。



 まず、彼らを紹介しましょう。

 
多田くん

 ずいぶん渋いハンマーをお持ちで。ダイアミクタイト(笑)を見つけてご機嫌です。


吉澤さん

 サンプルを採る様が堂に入ってますな。ヘルメットが大きくて真剣なまなざしが隠れています。


 サンプル採取などは、ほとんど彼らにやってもらっちゃいました。

露頭を洗うために働く多田くんと、背後でボケっとするおじさん

 じゃ、お前何しにいったんだって?


 まあ例えば、表題の通り、コノドント探しですねぇ。だいたいこんな感じです。

「君、そこの石を割ってくれたまえ」

「何だいこりゃ?おあしじゃないじゃないか。おあしが無きゃ米を返しな!」

「待て待て、拙僧が見てやろう。」
(from 『もののけ姫』)

「ん。」
(石の表面をなめて観察しやすくします。)

「んん…」

「おっ!これは!」

「女。こりゃ、コノドントの大粒だぞ!そうだ、銭が良いなら代金はワシが払おう。これを譲ってくれ。」


 まあ、こんな所です。あとはコノドントがはいった石に名前をつけ、採った場所を記録して、大事に持って帰ります。



 結局お前あんまり働いてなくね?って思ったあなたへ。安心してください。実際はほとんど一人で探してますよ。


 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2015年10月22日木曜日

週刊葛生 第二十五号 津久見再訪予告編

 皆さんこんばんは。修士2年のMです。


 ずいぶんと活動休止していましたが、書くことがなかった訳じゃないんです。


 今回の題名だと、これから津久見に行くみたいな感じですが、もう行ってきました。

 本当は現地からリポートするのが良いのかもしれませんが、残念ながら調査中はブログを書いている時間的、体力的、ネット環境的余裕がありませんでしたので、これからどんどん溜まったネタを出していこうと思います。

 12泊13日のそこそこ長い調査だったので、しばらくこのシリーズで続けると思います。

 なかなか、毎週更新というわけにはいかないでしょうが。ま、毎週更新したところで、どうせうっとうしいだけですからね。

 とりあえず今日は予告編ということで。適当に写真を。




















 それでは、ごきげんよう。さようなら。