2017年12月7日木曜日

週刊葛生 第八十二号 博物館でお仕事編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。

 先週に引き続き、葛生での博物館実習のお話です。今回は、実習でどんなことをしていたのか、についてです。

 ざっくり言うと、基本的には普段の業務のお手伝いと、コノドントの展示を作ることの2つをやっていました。

 普段の業務と言っても、実習生ごときに任せられる内容は多くはないですよね。たとえば、開館・閉館時の電気の操作、
 
暗い博物館を見られる貴重な機会です。
 シャッターの開け閉め、
 
自動ドアをオフにしてからシャッターを下げるのがコツです。
 展示ケースのガラス拭き、

 
『千と千尋の神隠し』より
 と言ったところです。

 個人的には、閉館時に電気を消して行くのは妙にテンションが上がりました。
 
暗くすると、みんなが動き出します。
 他にも、時期的に館周りの草刈りを手伝いました。
 
枯れ葉をゴミ袋に詰めてます。

 こういった日々の仕事で世の中は成り立っているんですね。

 それから、来館者の対応も少し、お手伝いしました。印象に残ったのは、小学生の団体が見学に来たときですね。
 
賑やかです。
 勢い余っている子から、とてもおっとりした子までいて、同じ話をしても反応が全く違うのは面白いですねぇ。

 
お土産にフズリナの入った石灰岩を配っています。
 あと、これも通常業務の一つというのか、日頃から博物館の調査研究に協力してくださっている地元の方にご挨拶にも行きました。たまたま、私の研究地に近かったので、何度も通った道をまた見ることになり、ノスタルジーに浸りました。
 
この車窓はいつ見ても良いですね!!

 偉そうに通常業務を、とか言ってましたが、だいたいは展示作りをしてました。コノドントを作ったのは、前回話した通りですが、展示するためには台が必要です。

 
何事も無からは生まれません。材料です。
 いい感じの高さの箱と、いい感じの布から作って行きます。
 
なんだか図形問題の展開図を思い出します。

 最終的にはこんな感じです。中央下に作った台があります。
 
日本屈指のコノドント展示かもしれませんよ?
 模型以外にパネルも作ったんですね。まあ、見に来てくださいよ。


 最後にサービスショットをどうぞ。
 
こうして撮るとなんだか高級感すらありますね!!

 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2017年12月1日金曜日

週刊葛生 第八十一号 禁忌の技編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。


 さてさて、今回はなんと、怪しい技であるものを作る方法のご紹介です。

 そのあるものとは・・・






 コノドントです!

 では早速。

 
実はここで作る形が結構重要です。
 ベースは樹脂粘土です。だんだん練っていきます。

 
徐々に形が見えてきます。
 トゲの部分は、引っ張り上げた背びれのような部分をつねって作っていきます。

 
トゲの形を整えます。
 乾くのが早いので、早くしなければいけません。

 なんだか、こんな感じですね。

 
「コノドントが生えている!!」
『風の谷のナウシカ』(徳間書店)より。
 ベースは、これで出来上がりです。まだかなり安っぽいです。


土台は完成です。少しひび割れてしまいました。
 初めてのことだったので、失敗も当然ありました。



 こちらは、固まる前に作りきれなかったのです。しかも、思っていたよりも粘土の量が足りず、微妙な形になってしまいました。どの辺が微妙なのかが解ったあなたは、凄い。こういう場合は、水を足して練り直します。本当は水を足して乾燥させるたびに劣化してしまうんですが。


 樹脂粘土は乾燥が早いので、1〜2時間くらいでほぼ固まります。念のため数時間放置しました。
 
乾燥すると少し透明感が出ます。

 次に色を塗っていきます。アクリル絵の具です。
下側が塗り立てです。
 筆の跡が残らないように水で溶いてたっぷり塗ります。

 
少し加工しました。
 先ほどとの違い、わかりますか?筆でつついて表面のブツブツを表現してみました。


 作業中はこんな感じです。汚いですね。
 
デスクにはいろんな色の絵の具が散乱します。

 色は何度も重ね塗りして、欲しい質感が作れるように試します。

 
乾くのは比較的速いので、一日に何度も重ね塗りできます。
 その過程で筆跡ができてしまったため、ニスを吹き付けてそれを誤魔化し目立たなくします。ラップをかけている部分は、逆に筆跡で模様をつけたのでニスで覆いたくないところです。
 
屋外でニスを吹き付けます。

 ニスの上から、さらに模様をつけるところにツヤ出し用の溶剤や、それにアクリル絵の具を溶いたものを筆でつけていきます。

 
最後の仕上げ中です。
 あとは乾燥させるのみです。
 
出来上がりです!
 なぜか、パチモンだとわかっているのにこうして手に持てるものになるとテンションが上がりますね。普段は顕微鏡でしか見えない欲求不満からでしょうか。


 これらは葛生化石館の常設展示に加わりました。
 
見てください、この角度!
 Mesogondolellaを下からのぞき込める博物館なんて、日本広しといえどもここしかないと思いますよ!

 是非、来てみてくださいね!



 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2017年11月17日金曜日

週刊葛生 第八十号 葛生実習編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。

 私は今、こちらに来ています。

 
銀行で地域はわかりますね。
 わかりますよね?この町並み。

 なになになに?わからないって?じゃ、これでどうですか?
 
一本裏に入りました。
 この優雅な路地と背後の山でもうわかりましたね。


 葛生ですよ。でも、今回は調査じゃあないんです。こちらに来ています。
 
葛生化石館です!
 用務は、博物館学芸員実習です。そのために、一週間葛生化石館にお世話になっております。その間のお宿はこちらです。前に紹介した相模屋とは別の所で、葛生化石館まで徒歩数分です。
 
扇屋旅館です。ハイストリートに面します。

 朝晩は女将さんのお料理ですが、昼は外食してます。


おなじみの中央軒です。何の中央なのでしょう?


 そういえば、初めて葛生に長期泊したのも、11月でしたね。なんだか懐かしい。


 11月ともなると暗くなるのがはやいです。
 
博物館の近くの路地です。
 この町は路地が本当に暗いですね。
 
あっちは明るいですね。
 ハイストリートの方は明るいんですが、このオレンジ色のランプの色が何とも懐かしい。4年前は毎晩この光の中を夕食を求めて歩いたものです。

 まあ、今回はこんな所で。


 え?前回と前々回みたいに、もっと情報はないのかって?


 だって、一日に20分くらいしかネットにつなげられないんだもん。
 
朝か夜にここの駐車場でインターネットに繋ぎます。寒いです!

 うぬぬ。



 じゃあ、次回予告でこちらを。




 それでは、ごきげんよう。さようなら。