2015年6月25日木曜日

週刊葛生 第十六号 南三陸調査編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。


 先週の土日に、卒論生の調査の手伝いで宮城県南三陸に行ってきました。そう、前回言っていた、24時間以内に大分県別府から宮城県仙台まで移動するというミッションに成功した訳ですね。


 そんな事どうでもいい?そりゃそうですな。それよりさっそく調査の話を。今回はたくさん写真がありますよぉ。


 まず仙台から南三陸へ。東北大学博物館の永広先生に車を出していただきました。



 これが南三陸から望む雄大な太平洋です。先週いた津久見の瀬戸内海より波が高い。



 そしてこちらが、今回の主役、大沢層の泥岩たち


ではなく、学部4年の吉澤さん。よく踏ん張ってますね。


 今回は車を回してもらったので、色々な露頭を見ました。こちらは大沢海岸の泥岩。


 ナンと美しいラミナだこと。

 ここではアンモナイトも見つかりました。こちらはでっかいアンモを採ってご満悦の吉澤さん。


 そして、歌津館崎では天然記念物となっている魚竜化石を見ました。


 よく見えない?現地に行ってください。


 景勝地の神割崎という所では、露頭の狭間から波が押し寄せてきます。



 途中エキシビションで立ち寄った皿貝という場所では、後期三畳紀の示準化石、二枚貝Monotisの密集層を見ました。




 調査の内容としては、海岸を移動しながらずっと岩相を見て行きます。

露頭を記載する吉澤さんとサンプル採取を手伝う高橋先生。


 時には工事でできた露頭に行ったり、



海岸沿いの崖を歩いたり、



ちょっと沢に入ったりもしました。




 また、地質構造も見て行くので、クリノメーターを使って地層の走向・傾斜を測っていきます。

走向・傾斜を測る吉澤さんと高橋先生。

走向・傾斜を測るおっさん。



 調査中、吉澤さんはずっと紫外線99 %カットのパーカーを着ていました。なんだか忍者みたいですね。


 一方、ゆびつぶしを持ったこのオヤジは紫外線を100 %受け入れています。





 宮城は、ご飯もおいしかったです。南三陸では、やはり海の幸。

海鮮丼

贅沢三種(ウニ・イクラ・カニ)丼

寿司御前

 そして帰り際の仙台では牛タンを。



 天気もよくて大変楽しい調査でした。

集合写真。


 よく晴れたのは、こちらの晴れ男殿のおかげか?




 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2015年6月18日木曜日

週刊葛生 第十五号 豊後大返し編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。


 今日、大分県津久見での調査を打ち切りました。



 この一週間、九州は雨続きでした。





 海の上に雨が降ると、すごい音がするんですね。


 特に南部では大変なことになっているようで、心配ですね。鹿児島県では6月に入ってから1200 mm超えてるそうです。明日にかけても多い所で200 mm以上だそうです。

 雨だと、フィールドノートがふやけてなかなか調査がはかどりません。


人生うまく行かないことばかりだ。


そんな時はな、自然にゆだねてごらん。


俺は、津久見の海にゆだねるぜ!


 まあ、残念ながら、予定通りには進まないままの退却になってしまいました。

 しかし、映画Lord of the RingsTwo Towersでセオデン王が言ったように、
This is not a defeat. We will return. We will return……


 それまでは、さらば津久見。


 そして、臼杵を過ぎ、

 大分を過ぎ、


 別府に着きました。


 別府市の鉄輪温泉という所は、そこら中から温泉の煙が立ち上っています。


 今日はここまで。明日東京に戻りましょう。


焦らない、焦らない。

 本日のお宿です。



 そして、明日東京に戻ったら夜行バスで仙台へ。卒論生の調査が南三陸町で行われるのでお手伝いに行きます。

 だから、敗退ではなく転戦なのです。ちなみに、先ほどのセオデン王の台詞はextended editionで出てきますよ。


 一緒に調査する予定の人たちには、西の地から走り走るうちに呪いを集めてタタリ神にならないようにと言われました。

 無事、こんな↓にならずにエミシの地まで行けるでしょうか。




 では、来週は南三陸の様子をお届けしましょう。

 津久見の詳しいお話は、その後にしようかな。



 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2015年6月11日木曜日

週刊葛生 第十四号 いざ、津久見へ編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。


 「お前野外調査のことばっか書いてるくせに全然調査行かねえじゃんかよ。」

と思ってるあなた。



 ちゃんとやってますよ。今、私は大分県の東海岸にある津久見市というところに調査に来ております。


 津久見市って知ってますか?

 場所はここ。


 そしてこちらが津久見市旗。


 ここまでどうやってくると思います?

東京羽田→(飛行機)→福岡空港→博多→(電車)→津久見

 だと思ったあなた。
何言ってんだよ。


 そんな簡単に行けるところじゃないですよ。津久見は。

 まずは新幹線で5時間かけて博多へ。時速200 km/h超、最速285 km/hでも5時間かかっちゃうんです。


 そこでカプセルホテルに一泊。


 福岡に勤める先輩にもつ鍋をごちそうになりました。


 そして翌朝、レンタカーで津久見へ。博多からなんと200 kmあります。道中ちょいちょい写真を撮ったのですが。



 全部マニュアルモードの長い露光時間で撮っちゃったのでまばゆいだけの写真になっちゃいました。そんな訳でここからは写真がだいぶ適当です。

 途中通ったのは


福岡市
 ちょっと荒々しい運転をするみなさんがいる町です。夜は道にモツの匂いがあふれてます。

大野城市

太宰府市
 観光客多そうですね。

筑紫野市
 この辺りからだいぶ田舎っぽくなります。

筑前町
朝倉市

日田市

 ここから大分です。

玖珠町
 大分の山の中。これで半分です。

九重町

由布市
 市内にある湯布院の「ゆふ」と字が違うんですね。いや、湯布院パーキングエリアの写真も撮ったのに。。。

大分市
 来ました、県庁所在地。

臼杵市
 石仏が有名です。この辺でカメラのモードをちゃんとしました。
 この店の並びでお昼を食べました。

津久見市


 こうして、昼過ぎにようやく津久見市に着いた訳です。


 にしても、日が長いとここからそれなりに調査ができちゃうんですね。


 次回以降も、津久見調査のお話をしますよ。乞うご期待。


 それでは、ごきげんよう。さようなら。