2016年12月30日金曜日

週刊葛生 第五十三号 葛生化石館・続編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。


 パソコンはなんとか生きてます。



 今年最後になりますが、以前紹介した聖地、葛生化石館の紹介が超雑だったので、この間もう一度行った時に撮った写真をいくつか紹介しようと思います。

 外観は以前も見せたかもしれませんが、今は隣の建物の工事が終わってずいぶん奇麗になっています。

夏来た時は周りが工事中で良い写真が撮れなかった。


 ここ、館外にも展示があるんです。

何気なく落ちている石灰岩。
近づいてみるとフズリナがいっぱい。

これが、『君が代』にも出てくるさざれ石です。

 きっと、葛生の石灰業者が協力してこれらの展示物の採取とここまでの運搬をしてるんでしょうね。


 館内には、葛生でペルム紀の石灰岩が見られることにちなんで、古生代、特にペルム紀の化石の展示に力を入れています。

ペルム紀の世界です。日本では出ない珍しい化石も。

 葛生で出たものももちろん混じっています。三葉虫が出るとは!

中央やや下左。葛生から出た三葉虫。


 そして、忘れてはいけないのは葛生名物、石灰の展示ですね。これもきっと業者さんが協力しているんでしょう。

石灰にもいろいろあるんです。この辺は聞いたことあるでしょうか?
こっちはかなりマニアックな感じですね。


 まあ、都内からも近いことですし、ぜひ実際に行ってみてください。


 最後に、ついでに葛生を含む佐野市の名物、佐野ラーメンを。

佐野市に来たらこれを食わないと。

 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2016年12月17日土曜日

週刊葛生 第五十二号 中津峡編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。


 かなり寒い季節ですが、実は冬はある意味フィールドワークに適した季節なんですよ?

 なぜなら、木々が葉を落とし、薮も治まって露頭がよく見えるからです。雪さえ積もらなければ、露頭を見るのにはいい時期なんですね。


 そんな訳で、先週末は奥秩父の中津峡と言うところに言って、地質の観察をしていました。まあ、別にこの季節に限らず秩父には年中行っていますが。

もうすっかり山は冬。

 中津峡と言うのは、荒川水系の上流部の支流、中津川が削った渓谷です。秩父帯南帯の地層がよく見えます。


 今や立派な林道が通っていますが、昔は荒削りな林道だったんですね。こういう旧道は、歩きやすく、かつ露出が良いです。

今はトンネルが通っている部分の尾根を迂回する旧道。


 とか言って油断していると、
突然道消滅。

 昔の林道ですからね。一部は崩れている訳です。


 ちなみに現在進行形で新しい林道も崩れて行きます。

護岸が崩れてます。

 通行止めにならずに通っているのは土木のおじさまたちの努力の賜物なんですね。


 ここは3年前の大雪の際には孤立化したところなので、土木のおじさまたちはそれにも備えているようです。

普通の重機ですが、「除雪作業中」と書いてありました。

 さて、秩父帯南帯の岩相をみてみましょう。
チャートと粘土岩の互層。変形してチャートがブーディン化しています。
泥質混在岩(下半分のベラベラした岩)とチャート(上半分のゴツゴツした岩)、間は断層です。
石灰岩。
これは砂岩ですねぇ。
高い石灰岩の岩壁。上の方の樹は、どうやって生えているんでしょう。

 基本的には海成の堆積岩がほとんどです。が、奥地の中津川集落に近づくと、変わった物が出てきます。

鋭い節理を持つホルンフェルス。

 これは、この辺りに貫入してきた花崗岩によって砂岩やチャートが焼かれてできた物です。そして、この貫入岩による変成帯の一部は金属鉱床になっており、20世紀後半まではそれが秩父鉱山で採掘されていました。

 悠久の時を感じますね。

 それにしても寒い。11時になっても5度です。

やはり山の中は寒いですね。

 帰りには、西武秩父駅の蕎麦屋さんで晩飯を頂きます。何度も来ているので、もう顔なじみになってしまいました。

秩父に乾杯!


 それでは、


 と言うところなんですが、最後にもう一つ。

 実はこの投稿、昨夜しようと思っていたのですが、昨夜はパソコンの電源を入れても画面には謎のピンクの縞模様やらが出るばかりでログインできず、今日になっちゃいました。次に電源を切ったら、もう二度と目を覚まさないかもしれません。。。

 ということで、次はいつ投稿できるでしょうか。


 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2016年12月9日金曜日

週刊葛生 第五十一号 山登り編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。


 寒いですね。

 冬眠したい。



 そうも言ってられませんが。

 今回は、少し前の話をしたいと思います。まだ紅葉も最盛期にさしかかったばかりの頃、研究室の先輩と埼玉県と群馬県の境にある山に登りに行きました。


 秩父にある、赤岩岳という岩山です。


下から見上げるとこんな山。


 麓まで車で行き、急な斜面を登って行きます。


急斜面です。

 岩山だけあって、上からは絶景。


左に佇むは大ナゲシという岩山。中央奥には浅間山。

 登ってきた道を見返すと、


眼下には秩父鉱山の廃墟。あそこから登りました。

 高所恐怖症の人には厳しいかもしれないですね。


 でも岩登りが好きな人には楽しいです。


コースを探すのにもコツがいります。
ここは狭いです。

 写真ではなかなか高度感が伝わらないのですが、山の麓の方を遠景に入れると少し分かりますね。


背景の地面を見ると山の急さが分かりますね。

 赤岩岳からは尾根を辿って八丁岳という同じ尾根の連なりの岩山へ行きます。


八丁岳。厳つい山です。

 基本、岩尾根なので絶景が続きます。


水月湖でおなじみのすずき殿。研究室メンバーの写真はこれにした方が良いですね。

 八丁岳からはほぼ360度のパノラマが見えます。


群馬側、浅間山の方を望む。
埼玉側、これから下る沢。

 車に戻るころには日も陰っていました。


西日は紅葉の美しさをさらに引き立てます。

 秩父は、とても良いところですよ。



 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2016年11月25日金曜日

週刊葛生 第五十号 寝坊編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。


 京都調査中のある朝の話です。私は快適な宿のベッドで寝ていました。何度か目が覚めかけたのですが、「まだ目覚まし鳴ってないし」と思って寝続けていました。
良い夢を見よう。。。


 ところが、何度目かに眠りが浅くなったところで、気づきました。


 「窓の外が明るいなぁ。」


 おかしいんです。なぜなら私の計画では
「夜明けとともに娘を乗せて出発だ!」
from『天空の城ラピュタ』


 そう、日が短いので黎明のうちに起きて早く出るようにしていたんです。

 時計を見てみると・・・


 「目覚ましかけ忘れたか!」と思ったんですが、解除された形跡が有りました。一応起きたんですね。私は。

 あわてて出て行き、露頭に向かいましたが先日まで朝飯を食べていた林道の入口についた頃にはお天道様はだいぶ昇っていました。

ブランチとまではいかないが。
前日の同じ場所と比べると日の高さの差が良くわかる。

 露頭に着く頃にはずいぶん日も高くなり、すぐに昼飯時に。

露頭についたらもう10時過ぎ。

 へこみましたね。しかし、過去のことを思っちゃダメなので、

「椀を出しなさい。まず食わねば。」
from『もののけ姫』
またまたイノシシ昆布ラーメン。ジコ坊ごちそうさま。

 気を取り直して頑張りますが、予定を消化するには時間がやはり足りぬ。

居残り。

 予定より暗い中林道を歩くことになりました。早起きは三文の得、ですな。


 何はともあれ、無事に下山して夜はいつもどおりビストロを開店できました。

風が遮られるところで飯を炊くのが良い。

 飯を食っているとだんだん元気になります。眠くて起きられなかったということは、そもそもかなり疲れが溜まっていたということ。だったら調査に出て行くのは危険ですね。

 寝坊も自己調節機能だってことです。そういうことにしとこう。


 記念すべき五十号も何だか小さい話でしたね。


 それでは、ごきげんよう。さようなら。
 

2016年11月19日土曜日

週刊葛生 第四十九号 晩秋の京都編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。


 久々に生放送です!

 今、京都に来ています。場所は京都市の北の方で、ちょうど紅葉が見頃です。

真っ赤です。

 秋も更けてきていますね。おかげで朝の気温はこんな。



 今日は少し暖かかったですが。

 お宿はこちら。
京都府立ゼミハールハウス あうる京北

 一泊¥2,000というのは嬉しい。ただし、4人以下だと泊まれない場合もあるらしく、今回はラッキーでした。

 調査地には、途中まで車で林道を行きます。

林道沿いも紅葉が奇麗。

 ちなみに節約のため自炊していますが、
朝飯!
イノシシ昆布ラーメン

 ガスの残量が危うし。


 車は途中までで降りて、あとは歩きます。なぜなら

崩落地

 ずいぶんな荒れ様だからです。

こんなのがいくつもある。

 崩落した林道を紅葉が彩っております。


 そして振り返れば谷間から見える山は真っ赤に染まっています。

上の方は広葉樹。

 露頭は、林道脇を流れる沢沿いに出ています。

沢沿いの露頭。

 谷が深いので午後の早い時間からもう日が当たらなくなるのですが、暗くなると少しばかり心細いですね。
15:30にはもう暗い。

 しかし、山には愉快な仲間たちがたくさんいるようです。時折足音が聞こえてきます。最近は近くで熊さんが出しゃばっているらしいので、林道は鈴を鳴らして高らかに歌いながら時々吠えたりして歩いています。


 それでは、ごきげんよう。さようなら。