2013年12月13日金曜日

AGUレポート4日目



AGU4日目、今日はモンスーンに関連するセッションが多かった気がします。




PP43C-03. Resolving seasonal variability of the Asian Monsoon at the end of the Younger Dryas from a Chinese speleothem
Ian J. Orland; Hai Cheng; R. Lawrence Edwards; Reinhard Kozdon; Mellissa Cross; John W. Valley
中国に限らず鍾乳石を分析した発表が多い中、この発表は中国中部の鍾乳石の年輪(のようなもの)を用いて季節ごとのδ18O等を分析したという解像度の高さが特徴的です。経年変化と季節性から、この鍾乳石のδ18Oは降水量変化よりもベンガル湾からの水蒸気輸送の影響を受けているという結論にいたるデータ等は後から見返したいと思います。
このPP43Cは"Mechanisms Causing Monsoon Variability: Proxy-Model Comparisons"というタイトルで、東アジアだけではなく南アジアや南アメリカなどのモンスーン復元についても扱っていました。

PP44A-05. Late Quaternary environmental change along the temperate-tropical interface in southern Africa.
Brian M. Chase
湖堆積物等の連続した記録が少ない南アフリカで、Hyraxという砂漠に住む哺乳類のフンの堆積物を使い200ka以上の古気候を復元したという、手法が印象に残ってしまうもの。結果としては,プロキシは乾燥/湿潤などを反映していると思われるものの,変動そのものは必ずしも日射量と連動せず,他のメカニズムが想定されるとのことでした。


そして今日は自分のポスター発表でした。
恥ずかしながら英語での発表はほぼ初めてだったわけですが、隣の人が何十分も議論を交わしているのを横目に見つつ、ぱらぱらとやってきた数人を相手にして終わってしまいました。僕の場合内容が揚子江だけに、中国の人が来るとなおさら緊張しますね。今さらながらポスターの構成や英語力の無さなど、内容以外のところも反省しつつ、次に生かしたいです。

 
 
結局時差ボケの抜けきらなかった体を引きずりつつ、明日の最終日も行ってきます。

(齋藤)



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