2015年5月9日土曜日

週刊葛生 第十号 火星の水編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。

 週刊葛生も記念すべき十号目を迎えました。

 なかなか週刊にはなっていませんが、月刊よりは高頻度でしょうかね。




 本日は某書類の締め切りがありました。まぁ、まだ修正期間が続くのですが。


 にしても、締め切りの度に睡眠時間を削ることになるのはなんとか改善したいところです。スタジオジブリの言葉を借りるなら、


「睡眠不足は良い仕事の敵だ。それに、美容にもよくねぇ。」



 しかし、私の美容が気にするほどのものであるかどうかはともかく、フィオ嬢のこれは、イメージ的に良くないですね。


「ちゃんとリポD代も、請求書に入れときますからね。」

 こんなことするから、夜中にポルコの顔が間違って人間に見えたりするんですよ、お嬢さん。




 うむ。似てませんね。




 ともかく、土壇場でドーピングに頼らずにすむよう、前々から良く計画を立てることが大事ですね。



 しょうもない前置きはともかく、本日は地球惑星科学専攻のシステム講座で行っているセミナーの一つ、地球惑星科学コロキウムが開催され、大気海洋研究所佐野研究室の小池さんの研究のお話を聞くことができました。

 小池さんのお話は、火星から飛んで来た隕石中の特定の鉱物について年代測定と水素同位体比の分析を行い、火星の表層に存在していた水の量を過去にさかのぼって推定しようという試みについてでした。

 火星と言えば現在はこんな感じですが、
 (写真はイメージです)

 昔は水がたくさんあったと考えられているそうです。で、その大部分は宇宙に散逸してしまって、今はカラっからになっちゃったと言われているらしいです。ちなみに、4年前に筆者が訪れたときはこんな感じ。



 でもって、宇宙に散逸していくときに普通の水素原子の方が、質量数が2の重水素原子よりも散逸しやすいとのこと。だから、水がなくなっていくにつれて、火星では誕生当初から水素原子に対する重水素原子の割合が徐々に増えていったそうです。


 そこで、火星でできた鉱物の形成年代と、水素原子に対して重水素原子がどれだけあるかをもとに、鉱物ができた時代に火星にどれだけ水が残っていたかを見積もる、と言ったとても興味深い話でした。



 もっと詳しく知りたい人もいるかもしれませんが、専門外からあまり無責任なことも言えないので、とりあえずはこの程度で。



 それでは、ごきげんよう。さようなら。

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