今回はウェリントンの周辺でみた地質の話です。周辺編、なんて言いづらいですね。
実はニュージーランド、日本とは地質学的な共通点が多いんです。なので、日本でもみたことがあるような地層が良く見られます。
まずこちら。
三畳紀のタービダイトです。 |
砂岩と泥岩の互層、海溝に流れ込んだ陸起源の砂や泥だと言われています。やや古い時代のものですが、結構きれいに地層がみられます。
教科書に出てきそうなきれいな絵ですね。 |
砂岩や泥岩がいつもきれいな堆積構造を保持しているかというと、そうもいきません。
この砂岩に挟まれた泥岩は、構造変形でぐちゃぐちゃです。なぜか。
黒い部分が泥岩です。 |
ということは当然、あれもある訳です。
上の白いのはチャート、下の灰色のは珪質粘土岩です。 |
こちらの写真のチャートはかなりキテいますね。薄い灰色の粘土岩は、火山灰を含むのかもしれません。
さらに、海洋プレートに属していた玄武岩もあります。
左の黒いぼこぼこしたのが海底でできた枕状玄武岩です。右の赤いのはチャートです。 |
しかしまあ、崖というのは日本だろうがニュージーランドだろうがあまり見た目は変わりませんな。
この下に歩道があるって言うのはちょっと危険な感じでしたね。 |
ニュージーランドでは断層でできた地形が日本よりも目立つ気がします。森が無いからでしょうか。
ニュージーランドは木はあまり生えていません。 |
こちらの何の変哲も無い崖ですが、
別の角度からみると、断層面に沿っていることがわかります。
よく見ると、発電機の少し右に、右下へ急に傾斜した断層面が見えます。 |
つぎは、閉山した採石場です。
灰色部分は砂岩、黒い部分は泥岩です。やや変形しています。 |
中央に大きな断層があります。断層の周りでは地層が強く変形しています。 |
一日フィールドで頑張ったら、
ビア! |
素敵なステーキ! |
ですね。
それでは、ごきげんよう。さようなら。
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