2017年12月1日金曜日

週刊葛生 第八十一号 禁忌の技編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。


 さてさて、今回はなんと、怪しい技であるものを作る方法のご紹介です。

 そのあるものとは・・・






 コノドントです!

 では早速。

 
実はここで作る形が結構重要です。
 ベースは樹脂粘土です。だんだん練っていきます。

 
徐々に形が見えてきます。
 トゲの部分は、引っ張り上げた背びれのような部分をつねって作っていきます。

 
トゲの形を整えます。
 乾くのが早いので、早くしなければいけません。

 なんだか、こんな感じですね。

 
「コノドントが生えている!!」
『風の谷のナウシカ』(徳間書店)より。
 ベースは、これで出来上がりです。まだかなり安っぽいです。


土台は完成です。少しひび割れてしまいました。
 初めてのことだったので、失敗も当然ありました。



 こちらは、固まる前に作りきれなかったのです。しかも、思っていたよりも粘土の量が足りず、微妙な形になってしまいました。どの辺が微妙なのかが解ったあなたは、凄い。こういう場合は、水を足して練り直します。本当は水を足して乾燥させるたびに劣化してしまうんですが。


 樹脂粘土は乾燥が早いので、1〜2時間くらいでほぼ固まります。念のため数時間放置しました。
 
乾燥すると少し透明感が出ます。

 次に色を塗っていきます。アクリル絵の具です。
下側が塗り立てです。
 筆の跡が残らないように水で溶いてたっぷり塗ります。

 
少し加工しました。
 先ほどとの違い、わかりますか?筆でつついて表面のブツブツを表現してみました。


 作業中はこんな感じです。汚いですね。
 
デスクにはいろんな色の絵の具が散乱します。

 色は何度も重ね塗りして、欲しい質感が作れるように試します。

 
乾くのは比較的速いので、一日に何度も重ね塗りできます。
 その過程で筆跡ができてしまったため、ニスを吹き付けてそれを誤魔化し目立たなくします。ラップをかけている部分は、逆に筆跡で模様をつけたのでニスで覆いたくないところです。
 
屋外でニスを吹き付けます。

 ニスの上から、さらに模様をつけるところにツヤ出し用の溶剤や、それにアクリル絵の具を溶いたものを筆でつけていきます。

 
最後の仕上げ中です。
 あとは乾燥させるのみです。
 
出来上がりです!
 なぜか、パチモンだとわかっているのにこうして手に持てるものになるとテンションが上がりますね。普段は顕微鏡でしか見えない欲求不満からでしょうか。


 これらは葛生化石館の常設展示に加わりました。
 
見てください、この角度!
 Mesogondolellaを下からのぞき込める博物館なんて、日本広しといえどもここしかないと思いますよ!

 是非、来てみてくださいね!



 それでは、ごきげんよう。さようなら。

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