みなさんこんばんは。修士2年のMです。
週刊葛生も二十号を迎えました。前もって断っておきますが、二十号だからといってとりわけ面白い内容になる訳ではありません。
なぜなら、この文章はだいぶ前、津久見に調査に行っていたときに書いたものだからです。当時はこれが二十号で公開されるなんて思ってないですから、気合いの入り方もそんなに大した事ないんですな。
さて、津久見は海に面したお魚のおいしい町なのですが、調査する露頭も海岸にあるんです。海岸露頭と言えばどういう印象を持ちますか?
まあやはりなんと言っても、圧倒的露出、では無いでしょうか?
大分県津久見・江ノ浦
静岡県・西伊豆
神奈川県・城ヶ島
オーストラリア・Kioloa
こんな所では、今まで何度か紹介して来た、調査のための工事はほぼ不要ですな。もしちょっと砂浜を掘ったとしても、すぐ側に無限の水量を誇る大海原があります。
また、天気も山よりは安定しています。さらに、山では雨が降ると土砂崩れの懸念がつきまといますが、海岸なら山ほどは土砂崩れの心配が無いですね。
しかし、海岸露頭は良いことばかりじゃありません。まず、これが困ります。
ゴミ
港が近いから仕方ないんでしょうが、臭いのはいやですなぁ。
そして何より問題はフナムシですな。筆者は全動物の中で3番目にフナムシが嫌いなのでしんどいです。個人的には実物の写真は閲覧注意になっちゃうので、これで代用。
大海嘯
from『風の谷のナウシカ4』(徳間書店)
ほんとに、大げさじゃなくてこれくらいいるんです。
敵は節足動物だけじゃありません。
トンビ
なぜかノートをとっていると威嚇してきます。俺より先にフナムシを追い払ってくれ。。。
さらに、場所によっては牡蠣がすごい勢いでへばりついています。
牡蠣のくっつく力ってすごいんですね。剥がそうとハンマーで叩いたら、牡蠣が付いてた岩が壊れました。しかも殻の端が尖ってて手で触ると痛いし。
そして、海岸露頭で厄介なのは、潮ですね。特に、津久見での調査先の一つに砂州で本土と繋がった島が有ったのですが、うかうかしてると。
しかもこんな日に限って、秘密兵器沢足袋を宿に置いて来ちゃった。
トレッキングシューズで海に突っ込むのか、それとも…?
「ううん ぼくの足の裏は、親方のゲンコツより固いんだ。」
from 『天空の城ラピュタ』
パズーくん、そういう問題じゃないから。良い子のみなさんはちゃんと諦めて靴を履いて海を渡ってくださいね。
それでは、ごきげんよう。さようなら。
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