皆様お久しぶりです。M3の烏田です。
今から3週間程まえの出来事ですが、
記事を書きかけのまま放置していました。。
現在7月から始まる水月湖掘削に向けた準備等で大変ですが、
ようやく時間が取れましたので仕上げて載せたいと思います。
今回記事ににするのは
6/4-7にかけてJAMSTECにおいて開催された地中海掘削計画シンポジウム。
多田先生、高橋先生(午前中のみ)、烏田が参加しましたのでその模様を
お伝えしようと思います。
今回のシンポジウムはIODP(International Ocean Drilling Program 国際海洋掘削計画)
へ新しい計画応募に向けて研究計画の周知と研究計画のrefineのために
横浜で海外の研究者を交えて開かれたものです。
木曜日まで開催されており、多田先生は参加されているのですが、
自分は月曜の地中海に関連するレビューのみを聞きました。
今回の研究計画のメインターゲットは
Messinian Sanility Crisis(MSC)と呼ばれる590-530万年前に
地中海で海が干上がったイベント。
実は自分も多田先生からこのシンポジウムを教えて頂くまで知らなかったのですが、
結構大規模なイベントということが今回のシンポを聞いてて分かりました。
概要としては
①ジブラルタル海峡(スペイン-モロッコ間の大西洋と地中海を結ぶ海峡)が閉じる。
②海水流入がなくなる
③地中海が干上がる (自分は完全に干上がるということを想定してましたが、
そうではなく地中海全域が現在の死海のようになったと思って頂ければ
イメージとして合うはずです。)
④ジブラルタル海峡が再び開いて海峡から海水流入して元に戻る
という形になります。
この③の時代に地中海の深海に大量の"塩"が堆積していることが分かっており
深海掘削でこの層準を掘ろうというのが今回の計画のあらましになると思います。
今回のシンポジウムを聞いてて一番勉強になったのが
ある大規模研究計画に対して、 ”どのようにして研究計画の価値を高めるか?”
という流れを体感できたことかと思います。
今回の研究計画では価値を高めるために、掘削して得られるものから
①テクトニクス(構造地質)に関する研究意義
②古気候に関する研究意義
③微生物に関する研究意義
の大きく三つ分野の研究意義を集めてまとめようという流れが見えました
(自分の理解が正しければですが。。。)
同じものでも見る人によって面白さが変わるのが研究の面白い所ですよね。
今回自分がシンポジウムに参加したのも別の目的(自分の中央アジアでの研究との関わりがあるかどうか知る)でしたし。
この計画が実現されることを願うばかりです。
あと4日にはBBQが開催され、そちらにも参加をしてきました。
と言っても自分はずっと肉を焼く係をしており他の方々とあまり交流することができなかったので詳細は割愛させて頂きます。。
気づいたらあと来週には中川先生が日本に来られ、10日後には水月の掘削が始まります。
時間経つの早い。。
今まさに水月掘削の準備の真っ最中ですので、今度は掘削の準備について記事にしましょうかね。
2012年6月24日日曜日
2012年6月15日金曜日
ガイダンス、ラボツアー
先週の土曜日に大学院入学ガイダンスが行われ、その後、多田・高橋研のラボツアーが行われました。
写真は、烏田さんが、昨年度導入された電子共鳴スピン測定装置について説明しているところです。
参加してくれたみなさんと一緒に研究できることを期待しています。
高橋
写真は、烏田さんが、昨年度導入された電子共鳴スピン測定装置について説明しているところです。
参加してくれたみなさんと一緒に研究できることを期待しています。
高橋
2012年6月7日木曜日
研究室ツアーのお知らせ
皆様お久しぶりです。M3の烏田です。
前回の投稿からずいぶんと時間が経ちましたが、
5月はJPGU(日本惑星連合大会)の発表や書類の提出などが相重なり
更新がままならない状況でした。
6月は余裕がありますのでまた更新できればと思います。
(というか書きかけの記事がいくつかありますが。。)
そして今回はあるお知らせがありまして記事を書いています。
明後日の話ではありますが、6/9(土)の午後に東大理学系研究科地球惑星科学専攻の
ガイダンスが開かれます。
http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/admission/guidance2013.html
全員を対象としたガイダンス自体は16:30まで行われるのですが、
このガイダンス終了後に多田・高橋研究室の研究室ツアーをごく簡単にですが行いたいと考えております。
「多田・高橋研はよく知らないけど、どんな所なんだろう?」なライトな方から
「来年行われる日本海の掘削プロジェクトに興味があって来ました」という地球科学にどっぷりな人まで大歓迎です。
もし興味をお持ちになりましたら
当ラボのメールアドレス (palaeo.lab@gmail.com)にまで連絡を頂けると助かります。
当日ドタ参ももちろん大歓迎です!
2回目のガイダンス終了時に地球惑星システム科学の部屋(851号室)にいましたら
こちらでご案内します。
ではでは。
突然のお知らせではありますが、心より参加お待ちしております。
前回の投稿からずいぶんと時間が経ちましたが、
5月はJPGU(日本惑星連合大会)の発表や書類の提出などが相重なり
更新がままならない状況でした。
6月は余裕がありますのでまた更新できればと思います。
(というか書きかけの記事がいくつかありますが。。)
そして今回はあるお知らせがありまして記事を書いています。
明後日の話ではありますが、6/9(土)の午後に東大理学系研究科地球惑星科学専攻の
ガイダンスが開かれます。
http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/admission/guidance2013.html
全員を対象としたガイダンス自体は16:30まで行われるのですが、
このガイダンス終了後に多田・高橋研究室の研究室ツアーをごく簡単にですが行いたいと考えております。
「多田・高橋研はよく知らないけど、どんな所なんだろう?」なライトな方から
「来年行われる日本海の掘削プロジェクトに興味があって来ました」という地球科学にどっぷりな人まで大歓迎です。
もし興味をお持ちになりましたら
当ラボのメールアドレス (palaeo.lab@gmail.com)にまで連絡を頂けると助かります。
当日ドタ参ももちろん大歓迎です!
2回目のガイダンス終了時に地球惑星システム科学の部屋(851号室)にいましたら
こちらでご案内します。
ではでは。
突然のお知らせではありますが、心より参加お待ちしております。
2012年4月20日金曜日
4/19表層セミナー
今日は木曜日なので表層セミナー開催日。
発表者は茅根研のD2井上さんとうちのラボの久保田さん。
セミナーは毎回二人が発表を行うのですが、新年度の最初はドクターの方が
「基礎講座」を行っています。
この基礎講座は新たに入るM1に研究の基礎知識を知ってもらうために開かれています。
表層セミナーは研究手法や分野がホントに多彩で自分と全く対象、手法の違う人がいるので少しでも他の人の研究を理解をしてもらうためでもあります。
今日の発表は二人とも基礎講座でした。
内容は井上さんが「サンゴ」久保田さんが「東アジアモンスーン」
「サンゴ」と言っても色々な視点から研究は行われています。
井上さんはまずサンゴ内での褐虫藻との共生関係について
生化学的なアプローチでの説明(光合成とサンゴの骨格(CaCo3)形成までの流れ)から始まり
最終的にはサンゴ礁形成の過程(主に地形学の視点から)についてまで説明が行われました。
途中サンゴ骨格の形成過程での同位体分別の話からサンゴ骨格を用いた古水温復元の話に飛び、茅根研の研究員である中村さんが飛び入りで講義というハプニング(笑)も。
次に発表された久保田さんは 一転変わり気候の話。
まず世界における気候の季節性を確認してその駆動要因(主に海と陸の熱容量の違い)を説明してから現在の大陸、海洋の配置によって現在の世界気候の季節性が説明できることを改めて確認。
その後ユーラシア大陸(チベット高原等も含め)によってアジア地域に大規模なモンスーン(季節風)が駆動されており、この中の夏の東アジアモンスーン(日本だと梅雨などに該当)がどのような位置づけになるかを説明。
そして観測結果によりこの夏の東アジアモンスーンの指標がいくつか提唱されてはいるけど、現在の段階だとどれも1長1短であること。
最後に東アジアモンスーンが周りの地域の気候要素(偏西風やインドの海水温など)に影響を受けており、例として冬の東アジアモンスーンとENSO((El Nino Southern Oscillation(エルニーニョ・南方振動))に相関があることを説明されました。
発表はこのような感じでした。
来週は別のドクターの方が全く別の話題で基礎講座をやられるので
こうご期待!
(それまでにこの講座を消化しないとね。。シュクダイガ......)
2012年4月15日日曜日
新年度初セミナー
どうも。新年度になりましたね。
私の院生部屋にも新たに新入生がやってきました。
これでやっと居室の下っ端脱出です。
そして新年度初めての表層セミナーが水曜日にですが執り行われました。
表層セミナーはごく簡単に説明すると私達の研究室が所属しているセミナーで、
同じシステム科学講座の茅根研究室、新領域の田近研究室と合同で行っています。
私達の研究室内でさえ年代スケールが現在~2億5000万年前、研究手法もばらばらですが、
表層セミナーではそれがさらに拍車がかかっています。
そのため他の研究分野に常に触れることができとても勉強になります。
今回は新年度初めのセミナーということでセミナーのガイダンスと
新入生の自己紹介を兼ねた卒業研究発表。
卒業研究発表は自分がなぜが座長になってしまい大変だったので撮り忘れましたが、
6時20分頃終了予定が7時前に伸びてしまうなどとても盛況になりました。
そしてこのセミナーが終わった後はお決まりの。。。
そう。歓迎会です。
途中まで自分が楽しんでたので、結構時間が経ってますが雰囲気は分かって頂けるかと思います。
(人気者のA君の話を真剣に聞くドクターと新M1の図)
自分は途中(といっても10時半ぐらいですが)で抜けたので
最終的にどうなったのかが分かりませんが、
聞いた話によると11時過ぎまでやっていたとか。盛り上がって何よりです。
今年表層セミナーに新たに入って来たのは5人(6人になる可能性もあり)
これから楽しくやっていければいいですね。
そしてこの飲み会の話で「表層セミナーを一回柏キャンパスで行おう」となりました。
現在そちらを進めており、6月開催に向けて少しづつ動いています。
開催したらこの模様も記事にしますね。
では。今度は新入生の紹介か新たにうちのラボに納入された実験機器の紹介かなぁ。。。
私の院生部屋にも新たに新入生がやってきました。
これでやっと居室の下っ端脱出です。
そして新年度初めての表層セミナーが水曜日にですが執り行われました。
表層セミナーはごく簡単に説明すると私達の研究室が所属しているセミナーで、
同じシステム科学講座の茅根研究室、新領域の田近研究室と合同で行っています。
私達の研究室内でさえ年代スケールが現在~2億5000万年前、研究手法もばらばらですが、
表層セミナーではそれがさらに拍車がかかっています。
そのため他の研究分野に常に触れることができとても勉強になります。
今回は新年度初めのセミナーということでセミナーのガイダンスと
新入生の自己紹介を兼ねた卒業研究発表。
卒業研究発表は自分がなぜが座長になってしまい大変だったので撮り忘れましたが、
6時20分頃終了予定が7時前に伸びてしまうなどとても盛況になりました。
そしてこのセミナーが終わった後はお決まりの。。。
そう。歓迎会です。
途中まで自分が楽しんでたので、結構時間が経ってますが雰囲気は分かって頂けるかと思います。
(人気者のA君の話を真剣に聞くドクターと新M1の図)
自分は途中(といっても10時半ぐらいですが)で抜けたので
最終的にどうなったのかが分かりませんが、
聞いた話によると11時過ぎまでやっていたとか。盛り上がって何よりです。
今年表層セミナーに新たに入って来たのは5人(6人になる可能性もあり)
これから楽しくやっていければいいですね。
そしてこの飲み会の話で「表層セミナーを一回柏キャンパスで行おう」となりました。
現在そちらを進めており、6月開催に向けて少しづつ動いています。
開催したらこの模様も記事にしますね。
では。今度は新入生の紹介か新たにうちのラボに納入された実験機器の紹介かなぁ。。。
2012年4月13日金曜日
新着論文
D3になりました久保田です。
Quaternary Science Reviews からの新着論文です。
New paper about East Asian summer monsoon has published in QSR.
Quaternary Science Reviews からの新着論文です。
New paper about East Asian summer monsoon has published in QSR.
Title: Anti-phased response of northern and southern East Asian summer precipitation to ENSO modulation of orbital forcing
Author: Shi et al.
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0277379112001060
QSR, 40, 30-38.
QSR, 40, 30-38.
--Summary--
They analyze modern observational SST and precipitation data. The important point is that they discuss the difference in response of ENSO (eastern Pacific SST) on southern and northern precipitation in China at present.
For paleo, they use transient model to show the different response of insolation change on precipitation in southern and northern China for last 300ky. The precession maxima correspond to precipitation max in northern China and to precipitation min in southern China.
2012年3月29日木曜日
年度最後のランチミーティングと・・・
初投稿になります。多田研M2の烏田です。
今日は今年度最後のランチミーティング。
今年度末は大規模な測定機器が入ったり(これは後々ブログに載せますね。)
いつも以上にどたばたしていましたが、
なんとか無事に終えることができました。
そしていつも通りに終了となった所で・・
明日が多田先生の誕生日ということで秘書の杉原さんが
お手製のシフォンケーキを作って来て下さいました!
バースデーケーキですので火をつけて・・
そして・・
さすがにこの歳なので歌はありませんでしたが、
この後ラボの人達みんなでおいしく頂きました。
杉原さんのお話によると今回は健康に気をつけてる
多田先生のことを考えて青汁を入れたそうです。
(写真でも少しケーキが緑かかっているのがお分かりでしょうか?)
青汁?と思いの人もいるかと思いますが、ふわふわでとてもおいしかったです。
ほとんどの人がおかわりをして一瞬でケーキが消えてしまいました。
このケーキパーティーの与太話としては
杉原さんがカット用にお持ちになった電動ナイフ?が好評でした。
(参考アドレス)
http://www.amazon.co.jp/%E9%9B%BB%E5%8B%95%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%95-Decker-9-Inch-Electric-Carving/dp/B004P14Y5M/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1333023900&sr=8-3
パンなど柔らかいものを切るのに非常に便利だということで、
多田先生が非常に興味を持っておられました(主に堆積物コアを切る目的で)
明後日で3月が終わり、いよいよ新年度になります。
新しいメンバーも迎えることですし、
また面白いことがあればその都度更新ができればと考えております。
それでは!
今日は今年度最後のランチミーティング。
今年度末は大規模な測定機器が入ったり(これは後々ブログに載せますね。)
いつも以上にどたばたしていましたが、
なんとか無事に終えることができました。
そしていつも通りに終了となった所で・・
明日が多田先生の誕生日ということで秘書の杉原さんが
お手製のシフォンケーキを作って来て下さいました!
バースデーケーキですので火をつけて・・
そして・・
さすがにこの歳なので歌はありませんでしたが、
この後ラボの人達みんなでおいしく頂きました。
杉原さんのお話によると今回は健康に気をつけてる
多田先生のことを考えて青汁を入れたそうです。
(写真でも少しケーキが緑かかっているのがお分かりでしょうか?)
青汁?と思いの人もいるかと思いますが、ふわふわでとてもおいしかったです。
ほとんどの人がおかわりをして一瞬でケーキが消えてしまいました。
このケーキパーティーの与太話としては
杉原さんがカット用にお持ちになった電動ナイフ?が好評でした。
(参考アドレス)
http://www.amazon.co.jp/%E9%9B%BB%E5%8B%95%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%95-Decker-9-Inch-Electric-Carving/dp/B004P14Y5M/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1333023900&sr=8-3
パンなど柔らかいものを切るのに非常に便利だということで、
多田先生が非常に興味を持っておられました(主に堆積物コアを切る目的で)
明後日で3月が終わり、いよいよ新年度になります。
新しいメンバーも迎えることですし、
また面白いことがあればその都度更新ができればと考えております。
それでは!
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