新年度なので、博士2年ということで良いのでしょう。たぶん。
前回話した通り、Arrow rocksには一日しか行けなかった訳ですが、付近の別の調査地には行くことができました。それが今日お話しするMahinepua半島です。
Mahinepua半島は、宿舎があるWahngaroa湾の奥から、Arrow rocksがある湾の入口を越えて少し外洋側にある半島です。
ここは自然保護区のようになっており、たいへん奇麗な景観が見られます。
Lord of the Ringsとかに出てきそうです。 |
半島全体をハイキングすることもできますが、われわれは半島の中程で外洋側の海岸庵、地層の観察をしました。
半島の先の方を望む。 |
外洋側と言うこともあり、露出はかなりすばらしいです。
海岸に広がる広大な露頭。 |
写真で見えているのは、中部〜上部三畳系の珪質泥岩です。
チャートもあるのですが、
足下の泥岩とは断層で隔てられ、崖には赤い変形したチャートが露出しています。 |
ここではぐちゃぐちゃに変形してしまっています。
この日はあいにくの天気だったのですが、具合のいいことに洞窟があり、皆でこの中に入って昼食をとりました。こうすれば濡れずに休憩できますね!
いかなる時も優雅。 |
より北側の若い地層の方へ歩いて行くと、泥岩の間に何やら色が違うものが入ってきます。
緑の泥岩に挟まる淡緑色の砂岩層。 |
これは、砂岩です。下面がシャープで上面は泥岩に漸移しています。また、砂の中でも上の方が細かくなる上方細粒化が見られます。海底の斜面を流れ落ちた砂や泥が、大きいものから順に堆積してできた、タービダイトですね。
間の泥岩の中を良く見ると、生痕化石も入っています。
生痕化石発見。 |
指導教員も夢中に撮影。
これはあまり優雅ではないかもしれない。。。 |
さらに、時折泥岩の中にこのような黒い塊があります。
折れ尺の左に見える黒いパッチがリン酸塩のジュール。 |
これは、リン酸塩のノジュールだそうです。この中から良い放散虫が出るので、宇都宮大のグループはこちらを集めていました。
帰りは来た時と同じく、崖を歩いて行きます。
崖に挑む兵庫教育大組。 |
ちょっとした難所です。 |
宇都宮大組。 |
しばらくするとここは潮が満ちて通れなくなるそうですが、本日は無事撤退成功。
帰りに砂浜によりました。
一度やってみたかった。 |
雨の中調査を頑張った日は、たくさん食うに限ります。
指導教員のステーキ。レンガみたいです。 |
私のポークリブ。 |
それでは、ごきげんよう、さようなら。
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