みなさんこんばんは。修士2年のMです。
今週も木曜日に更新しようと思っていたのですが。
ログアウトしたままパスワードを忘れて閉め出されました。
「インキー」的な状態ですね。
さて、今回ですが、今週も出張があったので、そのお話をしたいと思います。
今回訪問したのは、
大型放射光施設SPring-8
周長約1.5 kmのリングの中を光速に近い電子が飛び回っている所です。施設内は、こんな感じ。
実験では、飛んでいる電子を磁石で振動させると放射光が発生する事を利用して、X線を発生させ、分析したいものに当てます。
分析するのはもちろん
コノのドント氏。彼は石炭紀のやつです。
それから、私のサンプルも使わせてもらいました。こちらの、深海の地層から見つけたコノドント。
既に種まで同定され、示準化石としての任務を負えた老兵です。しかし、分析のためには試料を数百ミクロンのサイズまで小さくしなければいけません。
そこで、
削り出しました。針でつっついて。取り出せたのがこちら。
縦200 µm、横500 µm、奥行き100 µmくらいになりました。
これらの試料を超ちっちゃい試料台にのせます。
乗りたまえ、良い子だから。
byロムスカin『天空の城ラピュタ』
こんな所で微化石屋の器用な手先が活きました。
そして、X線を当てながらCTを撮ります。撮影中は画面にX線で見た画像が映ります。
縦に入っている線の内側の2本の間がだいたい500 µmです。すごい解像度ですね。まだデータは解析中ですが、今の所こんなCTの断面画像が見えました。まずは、上の写真に載せた石炭紀のコノドントから。
棘の間に泥粒が挟まっている所まで見えますね。
次は私のコノドント。
母岩とコノドントの違いがはっきり見えます。いやぁ、すごい。
今回は、試しの測定だったので一日で帰りました。
夕暮れどきのSPring-8
ここから東京まで、4時間以上かけて帰ります。
なんだか最近やたらと移動している気がします。
それでは、ごきげんよう。さようなら。
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