只今秋田で調査を行っていまして、今回の調査を少しと前回の調査について紹介します。
調査のターゲットは女川層というmiddle Mioceneの珪質岩を特徴とする層で、シリカや砕屑物の量が周期性を持って変化しており、その堆積リズムを解明しようというのが研究の目的になります。そのために女川層の連続柱状図を作成するというのが調査の目標です。
前回は7/5~7/11に調査を行いまして、調査地域の選定のために男鹿半島、五城目地域、矢島地域と秋田県のあちこちへ行きました。多田先生、高橋先生、水谷さん、久保木さん、私というメンバーで行きましたが、この中に強烈な雨男または雨女が居たのでしょう。終始雨、終始大雨警報。雨だからと言って宿で指をくわえて待っているわけにもいきませんので、びしょびしょになりながらも調査を行いました。
男鹿では、先行研究において密に調査してあった場所の露頭が護岸されて見れないという災難がありました…。しかし、第四紀の氷期・間氷期サイクルに伴う海水準変動に起因する堆積サイクルを安田海岸で見れたのは良かったです。
五城目地域は連日の雨によって川の水位が上がっていてとても調査が出来るような状況ではありませんでした。
矢島地域でも雨の影響で子吉川沿いの露頭は見れなかったのですが、陸上の露頭(久保田川北)では調査が行えました。
岩相はシリカの含有量によって硬さやそして割れ方が異なり、私の調査ではシリカの量が多い順にポーセラナイト(po)、muddy ポーセラナイト(mud po)、珪質頁岩(sil mud)、泥岩(mud stone)とに分類して柱状図の作成を行いました。
出っ張っているのがmud po、へこんでいるのがsil mud |
今回の調査は、前回行えなかった子吉川沿いの露頭や久保田川北の露頭の柱状図を作成するというのが目的です。一昨日と昨日は天気に恵まれ、川の水位も低かったため子吉川沿いの露頭にて調査を行えました。ここの露頭は連続性が良く、連続柱状図の軸になるポイントだと思います。
今日はあいにくの雨で、とりあえず子吉川へと行きましたが早速濁っていてまたかよ…という感じでした。
天気が気になりますが明日以降も気合を入れて安全に注意をして調査を行いたいと思います。
mud po とsil mud の互層 |