2012年3月29日木曜日

年度最後のランチミーティングと・・・

初投稿になります。多田研M2の烏田です。

今日は今年度最後のランチミーティング。
今年度末は大規模な測定機器が入ったり(これは後々ブログに載せますね。)
いつも以上にどたばたしていましたが、
なんとか無事に終えることができました。

そしていつも通りに終了となった所で・・


明日が多田先生の誕生日ということで秘書の杉原さんが
お手製のシフォンケーキを作って来て下さいました!

バースデーケーキですので火をつけて・・


そして・・



さすがにこの歳なので歌はありませんでしたが、
この後ラボの人達みんなでおいしく頂きました。


杉原さんのお話によると今回は健康に気をつけてる
多田先生のことを考えて青汁を入れたそうです。
(写真でも少しケーキが緑かかっているのがお分かりでしょうか?)

青汁?と思いの人もいるかと思いますが、ふわふわでとてもおいしかったです。
ほとんどの人がおかわりをして一瞬でケーキが消えてしまいました。


このケーキパーティーの与太話としては

杉原さんがカット用にお持ちになった電動ナイフ?が好評でした。
(参考アドレス)
http://www.amazon.co.jp/%E9%9B%BB%E5%8B%95%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%95-Decker-9-Inch-Electric-Carving/dp/B004P14Y5M/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1333023900&sr=8-3

パンなど柔らかいものを切るのに非常に便利だということで、
多田先生が非常に興味を持っておられました(主に堆積物コアを切る目的で)


明後日で3月が終わり、いよいよ新年度になります。
新しいメンバーも迎えることですし、
また面白いことがあればその都度更新ができればと考えております。
それでは!

2012年3月18日日曜日

ニュージーランド調査報告。

ニュージーランド北島の調査を終え、首都ウェリントンより北に位置するLower Hutt にやってきました。
これから、Lower Huttにある研究所GNSscienceにvisiting scientist として滞在し、採取した岩石試料をもとに研究活動を行っていきます。

さて、ここまでの地質調査の様子を少し紹介します。

 日本から参加したメンバーは、竹村厚司教授(兵庫教育大)私のコノドント師匠、山北聡准教授(宮崎大)、私高橋、相田吉昭教授(宇都宮大)田村隼人さん(宇都宮大)です。また、GNSscience からはHamish Campbell、Chris Adamsの両名が、モツタプ島の調査に同行して下さいました。
 相田先生、竹村先生、山北先生をはじめとした日本人微化石研究者によるニュージーランドの地質調査は20年以上続いており、私が調査に参加するのはこれで6回目になります。

 まず、はじめに地質調査を行ったのはオークランドの東に位置するMotutapu 島です。4日分の食料と寝袋を準備して、WaterTaxi を利用して島に上陸しました。

 初日は、先行研究の地質図データをもとに島の岩相分布を確かめました。写真は、海洋プレート層序の上部をなす砂岩の露頭です。こちらでは、Grey Wacke と呼ばれています。




 次の日からは、昨年より本格的に研究を始めたAdministration Bay に露出する三畳紀チャート連続露頭の調査を行いました。地層分布・地質構造のマッピンッグ、示準化石探し、微化石・地球化学分析サンプルの採取を皆で協力して行います。結果、いくつか興味深い結果が得られてきましたので、今後データを整理して発表していきたいと思っています。




 モツタプ島の調査のあとは、車でオークランドを約250km北上し、Whangaroa Harbourに移動しました。Harbourの沖には、ペルム紀ー三畳紀のチャートからなる小さな島、アローロックスがあります。この島には世界的に希少な、南半球中緯度の深海底で堆積したペルム紀/三畳紀境界層が存在しています。

 竹村先生が懇意にしている漁船をチャーターして、毎日島に上陸して調査を行います。
 条件の良い露頭が観察できるのは、潮が引いたわずかな時間のみ、ここでも皆で協力して地質データをまとめ、サンプルを採取しました。




たくさんの岩石サンプルを日本に発送する手続きを済ませ(私のサンプルはLower Huttへ)、
調査隊は14日に解散しました。

 持ち帰ったサンプルから、微化石年代、当時の生物の進化、当時の海洋環境ようす・・などなど、様々な課題の解明を目指していきます。